島本和彦先生の発言について思うこと


水曜日の夜は体がだるい。
月曜日もだるい。火曜も木曜もだるい。
週4日だるいってどんな生活してんだ、私。

尊敬と銭

元々のエントリーはこれですね。

以前、上のエントリーを取り上げた際には自分なりの考えが思い浮かばず、
書き終わった後も延々と考えていました。

私はDVDレコーダーを使う前は録画できる数が限られていたため
レンタルビデオでアニメを観ることが多かったのですが、
作品によっては脚本や作画監督までメモするなど、
テレビで放送していたもとレンタルビデオで借りたものは真剣に観ていた気がします。

それは「お金を払っているから元は取り返す」という思考もありました。
しかし「これは自分が数ある選択肢の中から選んだものだから真剣に観よう」という
自負のようなものがあったのかもしれません。
今思えば傲慢にもほどがありますが。

でも今思い返すと、リアルタイムで観ていた作品よりも、
レンタルビデオで観ていた作品の方が記憶が鮮明なんですよね。
何年も前に観たものがほとんどなのにもかかわらず。

レンタルビデオで観ている作品よりもテレビ放送で観ている作品が多いのも理由でしょう。
今放送している作品が、昔に比べて多いのも理由だと思います。
だからといって今放送している作品が、昔の作品に比べて劣るとも思えません。
(「俗・さよなら絶望先生」なんて毎回3回ぐらいは見直しているし、
バンブーブレード」は剣道の詳しいルールが分からなくても楽しんでます)

自戒を込めて言ってしまえば、結局ところ、私自身が気軽に観ているだけで、
作品に対して真剣に向き合えてないから記憶が曖昧になっているのだと思うのです。

昔に比べ、今はDVDレコーダーの普及により、気軽に多くの作品を録画出来るようになり、
イリーガルなものを除いてもインターネットでアニメ配信サービスも始まっています。
(例えばバンダイチャンネルとか)

情報を調べるのも、インターネットを使って気軽に出来るようになり、
「北斗の拳」のトキ役の声優(土師孝也さん)が誰だったか調べるにも、
私の師匠の友人のように、実家の倉庫の大量のビデオテープから
トキが出ている「北斗の拳」の回のテープを探し当てるという労力は必要ありません。

しかし何でも気軽に、便利になってしまったことにより、
前述の師匠の友人のように一人のキャラクターの声優を調べる為だけに
倉庫をしらみ潰しに調べる労力が割けるかと聞かれれば、
おいそれと「ハイ」とは答えられません。
(作品によっては出来るかもしれませんが)

それだけに、気軽な環境に甘えがあることに自覚があるだけに、島本和彦先生の

「YouTubeでエヴァンゲリオンを見て『エヴァを見た』と思うなよと言いたい」

の言葉は重いです。

や、YouTubeでエヴァ観たこと無いし、
むしろハイビジョン以上の解像度で製作しているアニメはDVDではなく、
とっととブルーレイに移行しろと思っているクチではありますが…。

だからといって今の気軽な環境を否定するつもりはありません。
インターネットやDVDレコーダーが無い時代に戻りたいかといえば、
一切願い下げであり、今の時代で生活出来ることを感謝するばかりです。

便利に気軽に楽しめる時代になった昨今、不便な時代に持っていた真剣に向き合うことは
絶対に必要なものとは言えないかもしれません。
しかし気軽に楽しめる時代になったからこそ、
作品に真剣に向き合うことも大切だと思うのです。

決して両立は不可能というわけではありませんし。

そして何より捨ててしまうことって、本当に簡単なことですから…。


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