ニトロプラス二次創作ガイドラインについて思うこと


噂の!東京マガジン』のコーナーの「平成の常識・やって!TRY」で、
カルボナーラを作っていた。

夕飯がカルボナーラだった

昔も同じことがあったような…。
うっ、頭が…

ウチは夕飯が地味にテレビで決まることが多い気がします。
…考えるのも大変ですしね。

とはいえ、私は東京マガジンが大っ嫌いだったりしますが
「やってTRY」の若者批判な内容然り、行政批判一辺倒の内容然り。
何か内容に偏りがあるように感じてしました。
出演者が爺ばかりなので、しょうがないといえばしょうがないのですが、

TBS番組「噂の!東京マガジン」に苦言を呈す

上記の件があってから、「あぁ…、やっぱり」と思った次第です。
あと、「やってTRY」の現場を見たことがあるけど、テレビに写っていない範囲で、
死ぬほど調理器具と食材がある
ので、分からない人は分からないと思う。

著作物転載ガイドライン|ニトロプラス Nitroplus

200部刷るって、結構な規模のサークルだと思うんだ、私

ついつい、大手サークルや書店委託するサークルばかり見てしまうと、
忘れがちな話ではありますが、普通のサークルは200部も売れない

同人活動が良くてトントン、普通は赤字と言われる所以がここだったりします。
だからロクに知識もない輩が主張する、
「同人誌描いている人間はエロパロばかり描いていて、ガッポガッポ大儲け」
というのは一部しか合っていないのです。
(その【一部】でも合っていることが、主張をはびこらせている原因なのですが…)

6月頃に改訂され、1ヶ月も経ってから話題になるなんてとんだ時限爆弾です。
時間よ、止まれ

それはそれとして、一番の議題である200部という制限と、
売上予定額が小規模(10万円未満)の制限、
そして、触接販売のみという事実上の書店委託禁止

上でも述べた通り、大半のサークルはそこまで刷らないので問題ない気がします。
なので、いわゆる大手サークルや書店委託するサークルのみ。

同人サークルという母数から見て、少ない数のサークルにのみ影響がある
(全体の頒布数に関しては割合が上がるでしょうが)

なぜ、そんな改訂を行ったかというと、下記の件のように、
同人で作られたものがオフィシャルと勘違いされるということを
懸念しているのかもしれません。

ドラえもん最終話同人誌問題 – Wikipedia

著作権者である小学館および藤子プロ側は、絵柄が原作と酷似しているため「藤子・F・不二雄の真作」であると勘違いし、小学館に問い合わせる者が出るなど、あまりに広まりすぎたために「想像していた以上に深刻な事態」と受け止め、男性に著作権侵害を通告。小学館の通告を受け、男性は侵害を認めて謝罪し、在庫が全て廃棄処分されることになった

小学館の大亀哲郎・知的財産管理課長は、「装丁もオリジナルと酷似し、本物と誤解した人もいる。『ドラえもん』はいわば国民的財産で、個人が勝手に終わらせていいものではない。1万3000部という部数も見過ごせなかった」と語った

多く頒布されることにより、多数の人の目に触れる。
そして、多くの人の目に触れることにより、
ファン活動で作った同人誌と認識されたものが、
公式のものと勘違いされる可能性がある

公式と同人の線引きが曖昧になってしまう可能性を危惧したのかもしれません。
これは昔は海賊版、そして最近では同人グッズでも通ってきた話でもありますが。

【弱虫ペダル】同人グッズの版権問題について

これについて感じたのが、

版権元の権利を侵害するものについては、権利元も厳しい対応をする

ということ。
グッズも立体物(フィギュア)については、
同人(グッズや立体物)が売れると版権元の立体物が売れなくなる可能性がある。
それに比べると、同人誌によって原作が売れなくなる可能性は薄いとかで、
見逃されていたのかもしれません。
(あと同人誌は数が多いので、いちいち対応する暇が無かったとか)

なので、あくまでも推測ですが、

・同人誌との線引きを明確にして、公式と勘違いされるものを出さない
・同人誌によって版権元が割を食うこと

に対してのセーフティーラインを予め打ったのかもしません。
正直、私は版権元でもないし、同人誌描く側でもないので、なんとも言えない。
当事者でもないので、偉そうに是非を述べることは出来ない

そう考えているので、私的に頭の中でグルグルと思っていることはあるものの、
今回のガイドラインが今までグレーゾーンで同人でやっていた範囲に対して、
どう折り合いを付けていくか

という点について注目していこうと思います。

本当にあくまでも個人の想像に過ぎませんが、

今回の版権元であるニトロプラスも同人誌を作っている側も
互いのことを嫌っていないし、潰したいとも思っていない

と、思うんだけどなぁ…。
だから、掛る時間は分かりませんが、うまく折り合いがつくと勝手に思っていたりします。

あとは個人的な愚痴になりますが、
今回の件で、コミックマーケットや同人誌を批判するにしても、
最低限公式発表印刷物、コミケカタログやアピール、
そして申込書に目を通して欲しいです

著作権だけでなく、同人誌の知識や文化といった前提を理解した上で
それでもことちゃんと批判にもなりますし。
Togetterのコメント欄を見ていると、「著作権違反だ!」で止まっていて、
議論じゃなくて、ただのレッテル貼りになっているよなぁ…と、思ったりします。
(実際、非親告罪というグレーゾーンで成り立っているという問題点は事実ですが…)

ニトロプラス二次創作ガイドラインへの雑感-今日の言わせれ
直接相手しない方がいい場合もあるんじゃね?-今日の言わせれ

正直、私だけの意見ではアレなので、太田たこすさんの考えもどうぞ

私一人の意見では偏っていそうなので…。


ニトロプラス二次創作ガイドラインについて思うこと” に対して2件のコメントがあります。

  1. 太田たこす より:

    あ~ごめんなさい、紹介していただいた記事では、
    「問題の本質」には一切触れていないんですよ。
    色々考えている事はありますが、多すぎてまとまらなかったので。
    だからあんまり参考にはならないと思います。

    ただニトロプラス側に「同人・二次創作をつぶす」意図はないし、
    基本的にそれらに対し好意的な会社であるとも思っています。
    嫌ってるならもっと厳しい条件を突きつけるなり、
    こんなガイドラインを作らず目立ってるサークルをいきなり訴えるなりするでしょう。
    現行法下でそれは可能ですからね。

  2. s-diy より:

    >太田たこすさん

    すいません、意図しない紹介になってしまって…。
    ただ、Togetterのコメント欄と見ていると、「著作権違反だー!」
    で止まっていて、コミケが「公」の警察の視察にも強力しているし、
    外務省が外交に参考にならないか視察している。
    そして、版権元もただ潰すだけでなく、何かコミケや同人の力を何かに使えないか考えているわけで、「著作権違反だー!」は間違いではないけど、
    それだけではないと思うのです。

    でも、ネットで見ると、建設的な意見はかき消されて、感情のぶつかり合いになっているのを見て、正直、イラツイてしまったりします…。

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