コミッククラウドに思うこと


現役女子高生ファウンダーに“二次創作”に革命を起こすビジネスプランを聞く by 遠藤諭

新しい同人ゴロかな?(酷

いや、感覚的には同人誌のJASRAC的な立ち位置なのでしょうが、
そのJASRACが音楽業界の著作権ゴロだしね

感覚的には『げんしけん』のハラグーロ。
リアルでいうところの岡田斗司夫みたいなものでしょうか。

参考他サイト:コミッククラウドへの所感-今日の言わせれ

TPPで著作権の非親告罪化したならば、1つ動きとしてはありなのでしょうが、
2次創作に関しては考えは原作者によって異なる。
赤松健先生のように2次創作歓迎な方もいれば、
2次創作自体嫌いな方もいるでしょう。
出版社によって異なるわけで、捉え方は人それぞれ。
それこそ星の数ほどあってもおかしくないわけで…。

TPPで判を押したように非親告罪で取り締まるようになった場合は、
考えとしては食い込む余地があるのでしょうが、
現状では机上の空論過ぎて無理無駄不可能なのがナントモ…。

まず私でも気づく疑問点としては、

1.原作者や出版社が2次創作を認めない場合はどうするの?
2.クロスオーバーの2次創作の場合はお金の振り分けはどうするの?
3.仮に原作者や出版社が2次創作を認めた場合の内容の有り無しはどう判定するの?

の3つ。

まずに1.に関しては、「はいそうですか」で終わり!
ということで終わらないのが2次創作の深淵たるところ。
現状、2次創作は出版社は原作者も【存在自体知らない設定】なので、
出したいと申し出をされたところで許可は出せないし、出さないでとしか言えない。
最悪の場合、法務部門と懇談会(意訳)か裁判沙汰です

当たり前です。著作物を守るのも著作側の仕事ですから。
(ポケモン同人事件のように公式と勘違いされるものは、海賊版として厳しく対応される)

2.に関しては『孤独のグルメ』で井之頭五郎が他作品と共演。
『ゴルゴ13』のデューク東郷vs『バキ』の範馬勇次郎。
『ガンスリンガーガール』と『マスターキートン』のクロスオーバー作品。
挙げればきりがないわけで、お金の振り分けどうするの?
出てきた作品分を分割すれば楽でしょうが、
作品内で割合が違った場合は納得させることが出来るの?
と疑問に感じたり。
お金のトラブルは怖いし、根深くなりますよ

3.に関しては少々踏み入った話。
仮にこのビジネスが始動した際に、必ず引っかかると思うので。
同人誌を出す許可が出た場合には内容に関して著作側がチェックする必要があります。
コミケでいうところの見本誌チェックのようなものです。

頒布して問題の無い内容か?
公序良俗に違反していないか?

許可を出す以上、確認する必要がありますし、責任もあります。
もし著作側が膨大な見本誌をチェックする必要があったら?

例えば人気ジャンル。
『◯これ』やら『刀◯乱舞』で著作側の見本誌チェックをするならば、
とんでもない時間と労力を必要とするでしょう。
(「東方」は神主がノーチェックにすると思うので省略(マテ )
ぶっちゃげ業務に支障をきたしますし、私だったら同人誌を出す許可を出しません。
作品が好きで、ファン活動の一環だと分かっていてもさすがに厳しいので…。

そういう手間暇やら時間や費用のことを考えると、
微妙と言われようが同人マークの方がよっぽど地に足の着いた考えだと思うのです。

結論:著作権、お金、労力や責任について軽く考え過ぎ

現状、計画段階なので粗が目立つのはしょうがないですが、
さすがに同人誌について、2次創作について無知過ぎます

きっと私の考えですら浅いと思われてもおかしくないくらい、
同人誌や2次創作は複雑な事情や考えが入り組んだ世界。
熟考をどんなに重ねても予想外の事態は起こると思われます
(物事にはよくある話ですが…)
正直、該当記事を読んでも「革命」には見えないし、
むしろドン・キホーテにしか見えません。
てか、法律も経済も素人の私にすらツッコまれるってどーよ

TPP関係で著作権の非親告罪化するという件もあるので、
着眼点は悪くないと思うのですが、何故先人がスタートラインすら立てなかったのか。
計画を進める上でもっと調べた方がいいんじゃないかなぁ…。

てか、TPPって「ヨソはヨソ、ウチはウチ」な考えと、
それぞれの国が試行錯誤して出来たシステムを無理やり統一ってイメージがあって
私の頭ではアメリカの経済的植民地化としか思えないんだよなぁ…。

※補足的なものを書きました
コミッククラウドについてさらに思うこと : SのDIY的生活


コミッククラウドに思うこと” に対して2件のコメントがあります。

  1. Sasa より:

    >新しい同人ゴロかな?

    計算ずくと利己主義で行動している同人ゴロに比べると、
    個人的には良くも悪くも「青い」若人、という印象ですかね。

    私ゃ難しい話はよくわかりませんが、仮にトラブルになった場合、
    それをきっちり自分で受け止めうるだけの技量や覚悟が
    貴女におありか?とちょっと問いたいかな、と。
    マイナス思考で申し訳ないのですが、物事をおっぱじめる以上、
    常にトラブルや失敗ありきで考えていかないと、現実に「そうなった時」に
    リーダーからしてパニック起こして総崩れになるよ?と。
    これ、この話題に限らず、多くのビジネスシーンにおいて
    当てはまるような気がします(ベンチャーは特に)。

    このテの若くて才能ある(ように見える)人材って、
    理想と意気込みと鼻息の荒さは相当なものなのですが、
    マイナス方面に関してはからっきしで、そもそも
    考えもしてなかった、って人も多いですからねー。
    若い才覚よりも失敗や経験から学んだ人間のほうが信頼性があると
    判断されやすい昨今の日本の風潮上、仕方ないのかもしれませんが…。

    あと、こういう同人誌における権利関係などの話を聞くたびに
    いちいちコミケと比較してしまうのですが、コミケってこのあたりは

    「相当に研究も経験もしていて、その上であえてグレーで『なあなあ』な感じでやってる」

    ような印象があるんですよね。つまりは、「そういう姿勢」が
    「ベストではないけれどベター」なのかなぁ…?と。
    少なくとも、40年も続けられているイベントである以上、
    やってきた事に拠る経験は無視出来ないと思うのですが。

    いずれにせよ、この人は見たところ二次創作が好きで、
    それを今後も違法でないものとして在らせるために、
    自分なりに「正義」を行使しようとしているように見えます。

    …がしかし、「正義を行えば、世界の半分を怒らせる」
    とはよく言ったもので、実は白黒つけない灰色の世界が、
    「良くはないかもしれないけれどおそらくはベター」
    というのが、おそらくは現状なのではないかなぁ…
    と個人的には思うのですが。

  2. s-diy より:

    >Sasaさん

    言われてみれば、計算ずくと利己主義的なものは感じないですね。
    ただ、計画倒れになった時にリカバリーや
    しょうがないとはいえ、いきなり結果を求めすぎなのが無謀に見えてしまいます。
    結果はすぐには出ない方が普通なんですけどね…。

    筆谷共同代表もツイートしていましたが、
    熱すぎても寒すぎてもいけない。その中間だからこそ過ごしやすい。
    という旨のツイートをしていた気が。

    現実問題、2次創作を潰すのなんて赤子の手をひねるより簡単ですが、
    それを著作側があえてしないし、悪質なものと判断しなければ放置しているのは
    何らかの利益があるというよりも、漫画家育成の場所として機能しているなど、
    利になる部分も見て、政治的判断をしている…。
    と、都合よく考えてしまいます。

    正直、あえてグレーで『なあなあ』な感じでやってることが一番適正な距離で、
    この方がやろうとすることは近づきすぎてかえって危険なようにも見えます。
    多分、私が思っている以上に様々な事柄を考慮して、コミケ側も判断しているのでは…。
    と、素人の私は思います。

    >「正義を行えば、世界の半分を怒らせる」

    ネット社会になってから、良くも悪くもグレーゾーンだからこそ成り立っていたものを、
    何も知らない知ろうとしない輩が突撃して、
    破壊されるってパターンを時々見る気が…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です